KITCHEN BASICS
オーダーキッチンの基礎知識
今さら聞けない?オーダーキッチンを造るなら知っておきたい基本用語や知識をご紹介しています。
オーダーキッチンとシステムキッチンの違いはなに?
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システムキッチンとは
システムキッチンは和製英語で、1970年代に日本で生まれました。シンクや水栓、レンジ、調理台、キャビネットなどが一枚のワークトップ(天板)で一体となるようにつながっているキッチンを言います。設備ごとに継ぎ目がなくフラットで使いやすい機能性と、キッチンとして統一されたデザイン性が特徴です。
システムキッチンに対する言葉は、セパレートキッチン(セクショナルキッチン)で、流し台やレンジ台、調理台などのユニットを個別に用意して、並べて構成するキッチンです。 -
オーダーキッチンとシステムキッチンの違い
実は、システムキッチンはほとんどの場合「セミオーダーメイド」です。ワークトップやシンクなどの各部材があらかじめパターン化されていて、ドアパネルなどのデザインや素材、色などもある程度選ぶことができます。お客様が選択したユニットを工場で製造し、施工現場で組み合わせてキッチンを造ります。
それに対して「オーダーキッチン」は、お客様のご要望に合わせて、レイアウトや寸法,素材などを細かく自由に決めて作り上げるキッチンです。叶えることができるこだわりや夢の幅が大きく広がります。
部材も豊富な種類から気に入ったものをチョイスでき、ワークトップの高さ、収納のサイズや位置、家族を考えた動線なども自由に決めることができます。また、海外メーカーのレンジやオーブン、食洗機などこだわりのキッチン機器の組み込みもスムーズに対応できます。もちろんワークトップですべて一体となるように造ることも、セクショナルタイプにすることもお好みのままです。
キッチンのレイアウト
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I Type
キッチンセットを一列に並べたレイアウトです。長所は、調理中の動きがシンプルな直線ですむこと。逆に、ラインが長すぎると動線も長くなり、かえって作業効率が悪くなることが短所です。
I型キッチン
キッチンスペースをコンパクトにまとめて、あえてキッチンを独立した空間にしたいとお考えの方に適したプランです。 -
II Type
I型を2列並べたレイアウトで、シンクと熱源が別々に配置されることが多いレイアウトです。I型と比べて作業動線を短くでき、しかも作業面積・収納を多くとることができるのが特徴です。
II型キッチン
独立型や対面式が多く、奥様だけでなくお子様たちやご主人と一緒にお料理したり、お友達とキッチンに立たれる場合に適しています。 -
L Type
L字に配置したキッチンで、I型と同様に人気のタイプです。メリットは、作業面が広く、しかも動線が短くなること。L字のコーナー部分がデッドスペースになりやすいのがデメリットです。
L型キッチン
I型やII型と違って、ダイニングとキッチンを一体空間とされる方も多く、ダイニングのスペースが広く確保されて、キッチンスペースに開放感をもたらします。 -
U Type
キッチンスペースを完全に独立させた空間にしたり、逆にU字の真ん中をダイニングやリビングに向けて対面式にして、LDKを一体型にしたりとプランが自由自在にアレンジできます。作業スペースや収納が最も広くとれ、広い住まいの方に人気のレイアウトです。U型はコーナーが2つできるため、デッドスペースができやすいことがデメリット。
U型キッチン -
Island Type
中央にキッチンセットの島をつくります。I型やL型キッチンと組み合わせ、作業スペースをアイランドとして使用する場合もあります。
アイランド型キッチン
ご家族に人気のタイプで、ご夫婦や親子でお料理をしたり、ホームパーティをするなど、多人数でにぎやかにキッチンスペースを楽しみたいライフスタイルの方に適しています。
あなたのスタイルに合ったキッチンレイアウトはどれですか?オーダーキッチンだからスペースや生活スタイルに合わせて自由な組み合わせやアレンジが可能です。キッチンは完成した後では簡単には変更できません。それぞれのレイアウトのメリットやデメリットをきちんと把握して、使いやすい快適なキッチン空間を実現してください。
ワークトップの素材
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人工大理石
人工大理石は、高級感があり人気の素材で、現在のキッチンのワークトップ素材の主流となっています。原材料には大理石は含まれず、樹脂でできています。ワークトップ以外にも浴槽の素材などにも広く使用されています。
主成分がアクリル樹脂の方がポリエステル樹脂のものよりも、耐久性が高いと言われています。
メリット:コストも安く、種類が豊富
デメリット:傷つきやすく、染みやすい -
エンジニアドストーン
天然の大理石などを粉砕して、樹脂などで固めた半人工素材で「Terrazzo」テラゾーとも呼ばれます。ランダムな模様の大理石状の外観が特徴です。
(クウォーツストーン)
メリット:デザイン性と高級感、天然石より低価格・高耐久性
デメリット:傷や熱に弱い、染みやすい -
天然石
本物だけが持つ高級感が天然石の魅力です。「本物だけにこだわりたい」「デザインにこだわりたい」方にお勧めです。
メリット:高級感
デメリット:高価、染みやすい、変色しやすい -
ステンレス
耐熱性、耐久性、耐摩耗性に優れた素材で、プロの調理場でもステンレスが採用されています。無機質な質感を生かしてデザインに組み込んだキッチンも少なくありません。
メリット:傷が目立ちにくく、汚れも拭き取りやすい
デメリット:(人によっては)冷たい、デザインが物足りない -
メラミンポストフォーム
人工大理石が普及するまで、広く採用されていたカウンター材です。合板・耐水MDFなどの基材に接着剤を塗り、メラミン化粧板に熱・圧力をかけることで、基材形状に合わせて成形します。
メリット:傷やよごれに強い、安価
デメリット:熱に弱い
ワークトップは、素材として天然石や人工大理石、タイル、ステンレス、メラミン化粧板などからお選びいただけます。